勅旨古墳

滋賀県指定史跡 滋賀県甲賀郡信楽町勅旨

 勅旨古墳群は、大戸川に注ぐ支流葛上川北部に位置する丘陵の南緩斜面に立地している。現状では、横穴式石室を持つ2基の円墳が確認できるが、さらに何基かがあったものと考えられる。古墳の状態は、自然崩壊がかなり進み、封土は流失して完全ではない。このため石室内部をのぞきこむことができる。石室の開口方向は、一号墳が南、二号墳が南南西であるが、石室内に土砂が流入しているため、詳細は不明である。築造年代は未調査であるため明らかではないが、古墳の有る地や石室の形態、周辺で須恵器片が採集されていることなどから、古墳時代後期(6世紀代)の群集墳と呼ばれる形態をとるものと推測できる。

    昭和62年12月   信楽町教育委員会 
 

しだれざくらの並木の向こうに古墳があった。

説明文

一号墳プレート側

一号墳中央部

二号墳前の説明文

二号墳 ほとんど埋もれている